好きなことは慰めもんなんかじゃない

好きなことは慰めもんなんかじゃない、そんなこと、あってはならない

カレーパンを食べる話

 

 

 

 

駅のホームにあるニューデイズにて、

カレーパンとクリームパンを買う。

 


カレーパンの方は「カレーは飲み物」監修との文言あり。

クリームパンは、シュークリームをイメージして作られたとのこと。

あぁナルホド、ナルホド想像できた。クリームとホイップね。

それを食べる未来も想像出来た。ああとは肝心なのは中身の量。

コレニキタイ。

 


さて、カレーパンだ。

このカレーパンについて足早に独り言に述べて行きたい。

カレーは飲み物監修である。

そう、カレーは飲み物監修なんだよ!

きっと中身は液体なのだ。

食事風景を想像する。

電車内でカレーパンの中身を啜るのだ。

座ったままで時速200キロ超えでカレーパンを啜るのだ。

帰りの電車だから例え服にカレーがついたって構わない。

 


食べ方はきっとかじってすぐに啜らなければならない。

モフッ、ズズーだ。

かじって啜るまでの時間が重要だ。

如何に早く啜るかだ。

カレーは飲み物は待っちゃくれない。

文字にすると、

モフズズーだ。

 


うん、いい。

このカレーパンを買おうじゃないか。

という事でカレーパンとクリームパンを購入。

 


新幹線に乗り込み、座席を見つけ座る。

そして、早速食事にありつく。

クリームパンかカレーパンどっちを先に食べるかというと、

カレーパンだ。

甘いのとしょっぱいのを食べるとしたら、どっちの味を先に食べるかと聞かれたら、

しょっぱい方を先に食べる派だ。

食後は甘いお口で食事を終わらせたいからだ。

甘い方が幸せを感じるのだ。

 


さて、早速カレーパンを開ける。

開けてから口に運ぶ間は、モフズズーを繰り返しイメージトレーニングしていた。

 


いざ。

 

 

 

モクスゥー。

 


 


あぁそうか、一口目ではカレーまで届かなかったのだ。

出発地点がパンのみということは、

食べ終わりの方のパンは少ない筈だ。

大抵、カレーパンの中身というものはど真ん中にないものだ。

右か左か奥か前かだ。

食べ終わりに中身を堪能出来そうであることに歓喜した。

それでいて、もう一口で中身に届きそうだ。

 


いいか、モフズズーだ。

 

 

 

 


モフスゥーーーーぺちょ

 

 

 

 


「ぺちょ」で、個体に近い形が崩れたものが少し口に入った。

カレーの味がした。

 

 

 

自分が作ったパンの断面を見るのが怖くなった。

このまま「ぺちょ」を噛み続けていれば断面を見ずに済むだろうか。

いやしかし、見なければならない。

この目(まなこ)で見なければならない。

 

 

 

うん。

 


茶色い塊がパンの中に居座っていたのだ。

こいつぁ、飲み物なのだろうか。

ズズーなんて出来やしない。出来なかったし。

味は美味しかったから良しとしよう。

美味しければそれで良し。