好きなことは慰めもんなんかじゃない

好きなことは慰めもんなんかじゃない、そんなこと、あってはならない

減速して自由に生きる〜ダウンシフターズ 〜を読んでいます

 

 

減速して自由に生きる

〜ダウンシフターズ 〜

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元書店員でございます。

約5年程書店員として活動していました。

その5年の間で多くの本が話題となり、売れていく様子を見てきました。

その話題になった本をとにかく仕入れて店頭に並べてるという日々でした。

 

少し話が逸れますが、

例えば、話題の本を10冊発注したとして、

実際にお店に入荷するのは減数され、2冊ということがよくありました。

2冊では足りんので、また追加で10冊発注⇨2冊入荷、、、ということを繰り返すんですよね。

そしていつの間にかその本のブームが終わる頃には大量の在庫を抱えている、、なんてこともあるあるでした。

なので、仕入れる為に、出版社の中でも力のある方と仲良くしたりしてなるべく減数されない様にしていたりするんですよね。

そうやって苦労して仕入れた本は思い出に残るんですよね。

また、棚にピン挿しで置いている本でも、コンスタントに売れていれば、印象に残っています。これが、このジャンルの基本書なんだなと。

 

だから、ブックオフとかにいくと、思い出の本がたくさんあるんです。

売れた本てのは、多くの人に求められる事が書いてあるので、大体良書なんですよね。

 

ようやく、話を戻すと、この

減速して生きる〜ダウンシフターズ 〜

は、棚ピン挿しで本当に回転が良かった本なんです。

棚ピン挿しで売れるということは、わざわざ探す人が多いということですね。

そして、書店員を引退して、ブックオフに立ち寄ったら見つけたんです。

「懐かしい!」

それでいて、今僕はミニマリストをしています。

この本読んだら、よりミニマリストを理解出来るのではないかと。

そして買って読みました。

 

競争社会から抜け出した著者が脱サラして、呑み屋のオヤジになるまでと、

呑み屋のオヤジが考えていること、実戦していることが書いてありました。

そもそも、呑み屋のオヤジの出発点が、

「好きな音楽を流していたい」

という想いからスタートしているんだ。

 

実は僕は、漠然と将来は喫茶店を開きたいと考えていた。

好きな音楽を流し、ゆったりと接客している姿を想像していた。

決して、大儲けしている想像は無かった。

僕が得たい未来が、現実として書かれているこの本。

そりゃ夢中になって読んだ。

1番夢中になって読んだのは、会社の休暇中。

得たい未来を読んでいるのは、そうじゃない現実にいる僕。

そりゃ夢中になって読んだ。

休憩が終わり「仕事辞めたい」と思いながら仕事に戻っていた。

 

いかに自分は現在に満たされていないかを実感させてくれた本だ。

 

あぁ、仕事辞めたい。